先日のNZ地震により、かなりの被害の報道があるらしく(TVは見ないので詳細は知らず)、母でさえ顔を曇らす状態です。
去年はハイチの地震で、友人が復興のための仮設住宅やら、あれこれででかけていきました。今回は、行ってませんが。
いずれにしても、突然建物が凶器になる=地震、ですよね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、一人でも多くの方が救助されることを願います。
本題。
地震被害から2日経たない朝日新聞の3面記事に、今回の地震の周期と、揺れの強さのグラフが出ていました。
地図とともに。
去年9月にも似たような大きな地震があり、今回はその余波と言われていますが。
川の砂や土砂が堆積した弱い地盤の上に成り立つ街で、随所で液状化現象が確認されているとのことです。
ハイチは突然だったので、多分震動の様子を解析するほどのデータ蓄積がなかったようですが、今回は、去年9月の地震のこともあり、地震のデータがとれているようです。
それにしても、試験内容を超えた現実の方が、よっぽど一発で覚えますね。
地震波を分析した学者の見解によると。
・中低層の建物に破壊をもたらす強い地震波が観測された
=(20~30階建て)の建物に近い固有周期の地震が観測されている
・川の砂が堆積した軟弱地盤(大都市によくある)
=私見ですが、第3種地盤に相当?というイメージ。
・緩い地盤のせいで揺れが大きくなった可能性がある
・揺れて壊れ始めると(ヒンジ状態)その建物周期は長くなり、かつ、最初よりも少し長めの地震波が来ると、建物は最も壊れやすい
ということで、建物の耐震性がどうの、という以前に、どんな建物でも、この手の揺れだとひとたまりもない、という言葉で、記事は締めくくられています。
そう言われちゃ、切ないですが・・・
いつも大きな地震が起きると、敬愛する教授の大学院最後の授業を思い出します。
「この先、いつかわからないけれども、関東大震災のような大きな地震が来るといわれています。その災害の中で、とにかく生き残りなさい。そして、今日まで学んだことを活かして、明日の東京(その時の授業がそういった内容だったので)を担っていくのが、君たちの使命です。」
先生自身の、幼きころの戦争体験を元にお話してくださいました。
私自身、祖父が広島県の土木課にいたこともあり(略)、原爆投下後の広島の復興と区画整理に走りまわったと聞いている立場上、明後日の地盤セミナーでの、聞く姿勢が問われますね。
ただただ、試験に合格して建物を建てればいいだけではなく、そうゆう使命があるんだなと、改めて自分に言い聞かせつつです。
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