本日、もう一発いきます。
前回、ガラリ開口率について、給気3m/s、排気4m/sと記事にしました。
そうしましたら、なめりさんより、なんで給気と排気で差があるんでしょうね?というコメントを頂きました。
今、そう、今なら自信持ってお答えできます。
ズバリ。
雨の吸い込みと、音鳴りのため、でした。
なめりさん、おおあたりぃ~~です!
空気を吸い込むスピードが速すぎると、ガラリ自体が振動して音がなってしまうのがヒトツ。
もうヒトツは、吸う勢いと一緒に雨を吸い込んでしまうんですって。
超一般的に使われる開口率30%程度のガラリとかだと、防水とかあまり気にしなくていいようです。
しかし、
開口率が上がればあがるほど、ガラリの間隔が広まって、雨ごと室内に入ってきちゃうみたいなんです。
台風なんかのときは、ただでさえ雨風強いですから、吹き込むんでしょうね。
なので、開口率の高いガラリをネットで調べてみると、たいてい地下鉄や工場やなんかのデッカイ機械室の前にとっつけるやつだったりします。
そして、必ず防水について書かれています。
このくらいの風速だと、どれくらい雨が侵入してくるか、など。
面白いですね!
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以下、余談です。(長文です・・・笑)
ただいま、実務で高校を設計しています。
その際、一般的なトイレの排気箇所にガラリを設けているのですが、そちらは、開口率30%の、超一般的なガラリで対応。
ガラリの開口率が低い分、必要とされる面積(有効面積)もかなり大きめです。
一方。
例のCASBEEやら、あれやらこれやらいろいろありますので。
今、ハヤリの床下換気。
これがですねぇ、
普通のダクトサイズでφ600の給気断面積が必要なんです。
そうするとですよ。
計算してみます。
条件としては、こうです。
ガラリの開口率は70%、ガラリの有効面積を0.77㎡にしてください!と指令がきました。設備の大センセーより(上司)。
というわけで、例のガラリの公式にあてはめちゃったりして。
Q=f・A・V・3600
換気量(m3/h)=ガラリ開口率×断面積×風速(m/s)×3600
先日のアリモトセンセーの環境講習会でも、ご解説がありました!
もう、資料みなくても、すらすら出てきます。
いつでもカモン!
ガラリの問題!笑
なお、3600というのは、風速の単位がm/sで、換気量の単位がm3/hなので、分母の単位をあわせるための3600、ということで、めっちゃ理解!
さて。
本題に戻りまして。
今設計している床下換気の換気量は。
φ600の断面積は、約1.1304㎡。
ガラリの開口率は70%、ガラリの有効面積が0.77㎡なので。
有効断面積0.77㎡=70%×A
A=1.1㎡
で、ちょうどφ600の面積と一緒になりますね。
従って。
Q=70%×1.1㎡×3m/s×3600=8,316m3/h ≒8,300m3/h
あってますかね。
結構な量ですよね。(タブン)
結局、幅500×高さ2,200の縦ガラリを設けることになりました。
ちなみに、これはどこの部屋を空調するのに使うかというと、高校のメディアセンター(図書室&勉強コーナー他)です。
3層の吹き抜けになっているので、基本設計の最初の最初から、床下換気が候補に上がっていました。
なので、約8,300m3/hの外気を吸って、床下をぐるーーーーーと一周させて、それから床から吹き上げる感じですね。
この床下換気口の経路を決めるときも、結構すったもんだしましたけど、結論としては、床下を走るダクトは、長ければ長い方がいいそうです。
ほんとに、ぼーーーーーーっとしてるだけでも空気が冷えてくれて、空調用エネルギーの消費が少しでも減るのであれば、いくらでも床下使ってちょうだい!って感じですよね。笑
以上、ガラリネタでした~
ご参考まで!
覚えていただいていて嬉しいです。
返信削除合物の進捗具合どうですか?
私は今40%くらいです(上位20%入らず)
チマチマやってます。
頑張りましょう!
なめりさん
返信削除おつかれさまです!
ガラリネタ、すっかり定番になりつつありますが!
あの時コメントいただいて、私も元気でましたよ!
ありがとうございます。
まだ設備・環境しか終わってないので、進捗具合報告するほどでないですが。
がんばりましょう!