2012-04-17

木造天井か、ドームか・・・

引き続き、西洋建築史フィーバーきてます。笑

昨日は、イタリアの中世都市を旅行しては写真をアップしているブログを発見してしまい、ため息とともに・・・



ネットであれこれ見られるのっていいですね。

西洋建築史図集だと、写真は白黒だし、多くて2枚ほどあればいい方なので。




ビザンチン、初期キリスト教の教会、ロマネスク辺りの建築家たちは、構造的に素朴。

中世の石積みの住宅も、四方を石で囲ったあと、壁に孔をうがって木の梁を渡し、その上に板材や石材を敷いて2階、3階としていた時代。

木造でできる空間って、限られますしね。

初期のころは、屋根も三角トラス構造で、木造が多い感じ。



片や、広い空間が欲しいとなれば、でっかくて壁の厚いドームを造るほかなかったのかも?という感じですね。

人が集まる空間が、どうしても大きくとれない・・・

というジレンマをかかえていたかもしれません。




それが時代を下って、ドームとアーチといろいろ組み合わせても天井がもつとわかってから・・・

そこからゴシックが始まると言ってもいいのかなと。


arc 円、円弧、半円、弓(ラテン語の弓arcusより)。

arch アーチ、半円形、弓形。

architect 建築家、アーチを操る人たち。




archって、接頭語になると、ラテン語で、起源、とかそうゆう意味だそうで。

やっぱり重宝されたんでしょうね。

ローマ帝国が領土を示すために、城と城壁を似たような構法で建てってったとか。


教会も、何世紀にも渡って改修されたり増築されたりするたびに、英知を集めた最新の思想、デザイン、構法、技術でもって、大きな空間ができあがっていくと。


かのレオナルド・ダ・ビンチも、フィレンチェの大聖堂のクーポラを作成するために、コンペに応募したけれども採用されなかったと聞きます。



それにしても。
ゴシック建築の、アーチとフライングバットレスと、リブ・ボールトと・・・

アーチそして彫刻や装飾の応酬。




ペルシャやインドなどに残る古い遺跡も、そうとう手の込んだアーチやドームがありますが・・・

中国を越えて日本には伝わったのは、唐の時代の花頭窓や円形の窓くらい?



日本での建築家という名前は、アーチを造る人という語源からは発生しずらいことを、実感する日々です。笑

0 件のコメント:

コメントを投稿