2010-12-31

プラネタリウム@三鷹天文台

物理現象ネタ、2発目。
地元、三鷹天文台に行ってきました。初です、地元のくせに。

知人がNECの宇宙開発系の仕事してたり、JAXAに派遣されてたり、そんな宇宙的な活動してる人がぽつぽついる中。



以前、人づてに、三鷹天文台のプラネタリウムのプログラム開発をされた、まさにその方とお知り合いになり。

前置き、略。

ともかく、その方が面白い方で、アートやデザインにも造詣の相当深い方で、なおかつあらゆるプログラム言語を操り、ざっとまとめるとSEなんですけど・・・アタマのナカはどうなってるの?という方。





皆さん、イームズチェアで有名な、イームズ夫婦が製作した、power of tenという映像をご存知ですか?


工業化に精を出した、イームズさん。
かわいいし、ポップだし、ほんと日本でも大人気ですよねー

その映像、以前イームズ展、どこだったかなー、今はなき、池袋セゾン美術館?いやー違うな、博物館?

略。

ま、ともかく、見たわけですよ、映像の現物を。


昼下がりにピクニックをしている家族から、ずーーーーーっとズームアウトしていって、宇宙までずーーーーと飛んでいくといったような。




まさに。
あれを、プラネタリウムでやってしまっている!

という、なんつーか、最初ご本人から話を聞いたとき、夜空の星ぼしウン十万個を、すべてプログラミングして再現してる、とのことで。

うへぇーーー!ヒマジーーーーン!

と叫んで、嫌がられました。ハハハ


でですね、
3Dで表現するから、会場にある15台?くらいのモニターが映す映像って、一個一個ずれるわけです。

それをですね、またさらにプログラミングして、立体で見られるようにしてるわけです。

しかも、スーパーコンピュータのような大規模なものを使うのではなく、普通のマシンを10台くらい並べての映像ですよーーー


いや~
楽しかったですね~

上映時間はたった20分なんですけど。
ぐわんぐわん、いっちゃうわけです、宇宙に。語彙足りない感じです、相当。

ちらっと、WEB上でも公開してるので、飛び立ってみてください。 こちら

予約必要なのですが、無料なので、行ってみる価値、相当あり!!!



映像は、それはそれは、美しく、興味深かったかったので、予約してでも見に行く価値あるのですが、もうヒトツ、三鷹天文台の内部を紹介。


広い敷地内に、太陽の黒点を観測する建物があるのです。

それがまた、恐ろしくすばらしい建物で・・・
文化財だかに指定されています。昭和4年築。

これが、
まさに、太陽の黒点を観測するため、だけに建てられている、シンプルかつ超ハイテクな建物になってるんです。
ほんと、シンプルかつその巧妙なしかけに超びっくり。


ちょうど、友人と私で訪ねたときも、刻々と公転&自転する地球に合わせて、黙々と太陽の軌道を追いかけて、太陽を観測していました。

いやー
だってね、
公転と自転の速度を計算して、デッカイ望遠鏡が一定の速度で回ってるんですよ。そして、木造のドーム屋根は手動で回転できるようになってて。

うわーなんじゃこりゃーーーー(喜)状態。笑


錘にかかる重力を回転する動力としてるので、刻々と錘が落ち続けてて、じりじりと望遠鏡がまわってく。
朝、日がのぼった時に東向きにセットして、日が暮れるまで太陽を追いかける。そして、次の日、また日が昇った時に東向きにセットしなおして(手動)、ドーム屋根もセットしなおして、観測をする。


これ、全部手計算でやってるのかー

と思うと、昭和4年に創設した方たちの、ハイスペックさに、めちゃくちゃ感動しました。





もう一回り大きなドームの方は、屋根である木造ドームの回転部分が錆びて動かなくなってしまい、日本で?世界で?一番大きなガラスがはめ込まれている望遠鏡は、現在展示室となっていました。ザンネン。



まーねー

宇宙のことばかり考えて暮らしてる人がいるので、あんな古い建物なんて、って思ってる方もいるかもしれないですけど。

見事な木造ドームを見るのは始めてだし、その機能を削ぎ落として、太陽観測のためだけに建てられたというのだけでも、かなり感動でした!


同じプログラムが、各地の天文台でも上映してるみたいです。皆さん、機会がありましたら、予約して見に行ってみては。

三鷹天文台では、コドモさん対象の夜空観測会とかもあるようです。超楽しそう!!!




というわけで。
ベンキョウもせず、こんな一週間デシタ。

お正月は・・・

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