さて。
建築チーム&設備チームでは、ちんぷんかんぷんの数式が並ぶ雨水流出抑制。
これっていったい、ナニやってんの?って話。
これって、たいがい、開発指導要綱とか、開発技術基準とか、各行政が持ってる指針があるんで、それに従って計算すればいいんです。
雨が、ざーーーーと降りますね。
個別の住宅の屋根とかは、少ないからいいんです。
でも、広い範囲でどっさりフルと?
最近、ゲリラ雨で都内でも河川がはんらんしちゃったり、浸水してますよね。あれです。
大きい範囲で、ざざざーーーーと降ったときに、普段ちょろちょろとしか流れてない川が、濁流になってますよね。
そう。
これまで、調整池なんて要らなかったんです。田んぼで水を貯めてたから。降った雨が一気に川に流れ込むことってなくて、山にしみこみ、田んぼで貯めて、それからゆっくり川に流れていきました。
余談。
河口のそばでは、わざと広範囲で田んぼをつくって、はんらんした時に田んぼに水を貯める、という都市計画が行われている場所もあります(九州)。名古屋の長良川もそうでしょうか?
昔、経験値的に、そうゆう氾濫した河の水を貯める場所だったところに、宅地をつくってしまうから、浸水やら、なにやらオオゴトになってる、とは前勤めていた会社の社長談。
今、パキスタンが、インダス川の大規模な氾濫で壊滅的と聞きます。
自分が住む土地を選ぶときの、参考になりますね。
でも、コンクリートジャングルである、市街化地域。積極的に開発しましょう、みんなでインフラを整備して儲けましょう、な地域。
屋根の水も、道路の水も全部、川へ一気に流れ込んでしまうと・・・あふれちゃう。大惨事ですね。
とうわけで、流出を抑制する。
一気に川に流れ込まないように、ちょっとずつ流す。
治水、です。理論的には、そんな感じ。
前やった会社の開発は、30haくらいの規模でしたが、そのくらいのエリアにどっさり降った雨をすぐそばの川に流すのに、3000×2000くらいの大きさのボックスカルバートを地下に埋めてます。川への接続口に堰をつくって、流れすぎたり、逆流しないように調整してます。
余裕で、人が中に入れます。途中まで。笑
道路の側溝の先って、そんなことになってるんですよ!
で、すぐそばに川がなかったら、こまっちゃいますよね。
そうゆう場合は、一時的に貯めてゆっくり流すんです。24時間かけて、ゆーーーっくり。
今、担当してる学校の敷地は約4ha。現況の学校において、敷地から雨水ようの放流先に接続する放流口はなんとφ300mm!小さッ!
ざざーーーっと降って、ざざーーーーと流すのであれば。
30haで6㎡の開口が必要だから、4haだったら少なくとも開口が0.8㎡は必要。
それが、ゆっくり流すとφ300でよいとは、正方形としてもたったの0.09㎡しかない。
こんなことが起きてるわけです。各公立の学校の校庭で。笑
まーー
ぜんぜん、一級建築士の試験問題とはまったく関係ないことですけどね。ここまでくると。
いざ、関係あるとしたら、都市計画法32条、法34条の2、公共施設管理者の同意(しつこい)。建築確認申請の、消防同意と一緒です。
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