学科の方に発破をかけるような記事を書きましたところ(汗)、なんくるさんから製図ちーむにもなにかアドバイスをと。
そうですねー(棒
短期決戦で、パスしてしまった私としては、長期生がどうゆうところでひっかかっているのか、というのがなんとも想像つかず、とてもアドバイスしづらく。
一般的な回答になっちゃいますが、思うところを書きます。
時間がある時にやるべき3つのこと、製図対策編。
1 過去問を解いてみる
ウラ指導の前半戦に参加されてる方はおわかりかと思いますが、一月に一課題、ですよね。過去の課題に沿った内容で、ある用途の施設について、出題があります。
それ、どこまでやれていますか?
せっかく時間があるので、美術館が課題の月だとしたら、H20年?H22年でしたっけ。
(手元に資料なく記事書いてます、ごめんなさい。)
こないだ、ペンギンさんが今年は保育所くるかも?と記事がありましたが、保育所の月だとしたら、保育所で出題があった過去問を解いてみる。
各用途ごと、施設なりの独特の設計ルールみたいなのをイチから調べないといけないので、結構たいへんだと思いますが。
ただ、単に前半課題を解くだけで終わりにせず、過去問はどのような出題だったか、という目線で解いてみるといいかなと思います。
ウラ指導で出している模範解答例もありますしね。
もちろん、ウラ前半課題の2案目、3案目、をやって、なおかつ国語力も、となると結構忙しいですが。
ここでやるか、やらないか、は、自分次第。
前半課題をやった後だと、過去問は復習になるかもしれません。
逆だと、予習、になりますね。
結局は、過去問に出ている言い回し=今年の製図課題における最低限のルール、ですので。
独特の言い回しとか、びっくり玉はどこか、王様スペースはどこか、課題文で例年同じ言い回しのところとそうでないところの区別とか。
時間のある今、過去問の言い回しや雰囲気に慣れておく。
後半は時間ないですから、時間のかかることは先にやっておきませう。
つまるところ、製図の過去問は、学科で言うところの法規みたいなもんかなと。
学科も製図も、やればやるだけ得るものが大きい。
過去問=王道です。
お目通し、必須です。
2 過去に出題された用途の施設を見学する
その年の課題が発表されるまで、施設見学はしない?あー
もったいない・・・
時間いっぱいあるのに・・・
いわゆる公民館や、生涯学習施設、図書館、美術館、事務所(貸し・自社)などなどなど・・・
過去で出題された題材はたくさんありますよね。
試験と同じくらいの規模の施設を探して、見学申込みしましょう。
そして、必ず管理部門も見学させてもらいましょう。
なぜって、管理部門、バックヤードのない建物はないから。
一般利用者、そしてモノや管理の人が動く動線は、どうあったらよいのか?
施設によって多少違いがありますが・・・
- 一般利用者の動線、バリアフリー動線(この二つは、いわゆる王様動線)。
- 管理人のルート、施設管理者のルート、モノ(本や美術品など)のルートなど。
- 設備メンテナンスルート。
- 厨房つきのレストランがある施設の厨房搬出入ルート。
概ね、思いつくだけで、こんな感じのルートがありますかね。
あとは、ご自分で追加してください。
これって、ある意味、課題が発表されてからの予行練習にもなるのかなと。
施設見学では、どこを見るべきか?
今のうちから、訓練しておきましょう。
もし、可能であれば、普段どのようなルートで利用しているか、管理しているか、実際に建物を使っている方に質問できるとなおいいかなと。
ここが郵便や荷物受け取りの一時置き場です、とか
1tトラック搬入の場合は、この駐車場を使います、とか。
館長に会いに来たお客様は、こちらからご案内します、とか。
そうゆう細かいことも聞いておくと、後に設計(プランニング)の引き出しが増えます。
いくつか施設見学行けば、なんとなくこんな感じかな?っていうのがつかめるかと。
そうすると、ある程度図面見て、その建物内部の動線が想像できるようになります、よね?
製図仲間と分担、ですよ。
見学施設探すのだって、結構労力かかりますからね。
施設の図面があると助かりますが、見学の申込みついでに簡単な図面があるかどうかも、聞いてみては?なければ、フロアマップでOK。
3 設備、構造のお勉強、やってますか?
き、記述・・・この言葉を聞いただけで、冷や汗が出てくる方もいらっしゃるかと。
負担は今のうちに軽くしておきましょう。
私の場合は、学科の知識を応用しただけで終わりました。
以下、記述でまとめておきたいネタ帳。
計画
- 各アプローチの考え方(一般利用者と管理者は必ず別!交差しない!)
- 建物内部の各動線の考え方(単純明快、短ければ短いほどよし)
- バリアフリーの考え方(段差なしがベスト、短いほどよい、二段手すり、館内バリアフリー案内板、出入り口の音声案内など)
- 避難の考え方(廊下を見通しよくする、二方向避難用に有利になるように階段同士を離す、避難用バルコニーつけるとか)
構造
- 各構造種別による長所と短所のまとめ
- 無柱空間、長スパン対策
- 梁・床のたわみや振動対策(部材断面を大きくする、小梁間隔を小さくするなど)
- 短柱、柱のせん断破壊を避ける方法(柱と腰壁との縁を切る、など)
- 耐力壁の位置(縦方向に連層にする、平面的に偏心しないようにバランスよく配置など)
設備
- 単一ダクト方式、空冷HPパッケージ方式等空調方式の理解。
- 各空調方式でDSの要不要の理解←コレできない人多々。
- 水道の直結、ポンプ、高置方式等の違いの理解
省エネルギー
- 空調負荷軽減=夏の日射遮蔽(Low-Eガラス、南側の水平庇、西側の垂直庇)、建物外周部の空調負荷は、どう解決したらよいかを理解
- 照明の省エネ手法(LED照明、高効率Hf蛍光灯、タスク&アンビエント)
- 給湯負荷の軽減(太陽光温熱パネル&貯湯槽の組み合わせ、局所給湯、全体給湯など)
- 節水機器利用
思いつくままに、最低限こんなとこですか。
設備の、単一ダクトと空冷HPパッケージ方式の違い、DS要る要らない、屋上(屋外)に載る機器が熱源なのか、室外機なのか、とか・・・
これ、全然難しくないのですが、採点してるとなぜか図面と記述がトンチンカンの人が多発・・・
違いがワカランままだと、記述なんか書けるわけないす。
少なくとも、記述は学科の内容で網羅できるので、合格物語で検索してください・・・
どう工夫しましたか? → ◎◎のように工夫した
どう配慮しましたか? → △△となるよう配慮した
試験モトの問い、に、会話のキャッチボールができてない方も多発・・・
そんなこと、聞いてないっつーの、っていうお返事が書かれている人が多いんですよね。
肩肘はらず、試験モトとふつうに、いつものように会話しましょう。
(naraさん談@H25年度ユープラ)
これ以外のエスキスことは、naraにっきへ。
あ、もちろん、作図も描かないとペース落ちますから。
手を動かす日も作りつつ・・・
以上、いまできること、製図編、でした。
なんだかんだ、あっと言う間に課題発表だったりして・・・。
時間はあるようでないので、今からとっとと始めましょう。
たくさんアドバイスありがとうございます。
返信削除課題がわからなければ作図の方は過去問をやってみる。
記述のまとめておきたいネタ帳、だいたいみんな思う箇所は一緒になるんですね。「今のうち記述の負担を軽く」身に沁みます。
丁寧に記事にしてもらって自分で思うと他の人から言ってもらうとより信じて進められます。なにが1番正しいかはわかりません。ただ王道が1番の近道っていうのは共感出来てよかったです。
なんくる
なんくるさん、お疲れさまです。
削除こんな記事を書いておきつつも・・・
時間かけてエスキスのやり方をしっかり身に付けるのがいいのかなと思います。
去年、一昨年の直接塾の方も、前半戦は皆さん相当試行錯誤されてたようです。
やれることは全部やる、が一番ですね。
やはり、過去の課題文を縦ヨミして、じっくり研究されるのがいいのかなと思います。
がんばってください。