2014-10-24

製図の記述から学科を考える-設備編

お疲れさまです。

製図試験を受けた方にとっては、8月の初めにやってよ的な内容になりますが。
製図の課題もまだ一度も見たことのない方は、こちらからDLなりしてください。
○○計画について、次の①~③の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分についても記述する。
といった具合で、記述では、計画(意匠)、構造、設備について書けとありまして、自分で計画した建物の補足をするわけです。


で、
計画については、自分の計画したとおりに書けばよいので、おいといて。
ひとまず構造から、と思ったのですが、構造については、製図の記述ではあまりトリッキーな内容ってあんまり出てなくてですね。
例年、ほとんど丸々文章を記憶して、そのまま書けばOKなわけです。

また、平成25年に珍しく構造について新問?ならぬびっくり玉が出まして。
勾配屋根の架構について書かされてましたが、それも平成25年のユープラによると、ほとんどの受験生がびびって書けなかったので、ばらつきが出すぎて採点できなかった???のではと思います。


ということで。
毎年、トリッキー?な内容で受験生を悩ませる設備。


去年平成25年の記述の内容から。
(3) 設備計画について、次の①~③の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分についても記述する。
① アトリエにおいて、採用した空調方式、空調機の設置位置及び良好な室内環境とするための吹出口・吸込口の計画について工夫したこと
② 建築物の省エネルギーにおいて、自然採光の促進、日射遮 及び空調エネルギーの削減について工夫したこと
③ 受変電設備、空調室外機及び浴室用の給湯・ろ過設備の設置位置について工夫したこと
ここで、①に書かれているアトリエですが。
アトリエの特記事項
・無柱空間とし、天井の平均の高さは5m以上、間口及び奥行きは心々10m以上とする。
・収納棚、流し等を設ける。

要求床面積約150㎡
天井高さが指定されて、床面積も最低10m×10m以上。

ということは、単純に考えても、10m×10m×5mの気積(体積)。

床面積が約150㎡なので、もう少し大きくなります。
ていうか、ふつうに考えて結構大きい部屋ですよね。



さて。
製図受験生には、なんのことはない内容?
毎年こんなような記述ですが、最低でもA4サイズで1行くらいは書かないといけません。


ここで、学科合格したての場合、学科の知識だけではナンノコトヤラ!?なはずです。
私もかつてその一人。

そもそも、学科の換気分野・空調分野で、空調方式、空調機の設置位置、吹出口&吸込口についての位置について出題・・・?
そんな出題あったかなぁ・・・?

そんな感じかもしれません。


ちなみに、製図試験でよく扱われるのは、中央熱源方式と個別方式。
前者が単一ダクト方式で、後者が空冷ヒートポンプパッケージ方式に代表されます。

と書いても、まだ、なんだか馴染みないですねー、きっと。


ウラ指導製図の公開資料ページから合格物語の問題引用しますが・・・ こちら

おっと!
これは見慣れた雰囲気・・・!?
わゎ、平成7年の問題???
という感じでしょうか。

ペンギンさんのブログでの解説
単一ダクト空調のレターンって何?

単一ダクト方式等の壁吹き出しタイプ



この単一ダクト方式の模式図が、とてもわかりやすいのですが。
といっても、この模式図すら、宇宙語の方もいらっしゃるかも・・・←かつての私。

タトエバ、先の学科の問題のような空調方式と機器を選んだ場合の、先の記述の解答はこうなります。
  • 採用した空調方式 → 単一ダクト方式
  • 設置位置 → 空調機械室等、自分で計画した位置
  • 良好な室内環境とするための吹出口・吸込口の計画について工夫したこと → 吹出口については、天井ふところにダクトを切り回し天井面に吹出口を設けた。また吸込口は床付近とすることで、天井の高い空間においても室内の空気が良好に循環するような計画とした。

とかなんとか。


ともあれ。

1 外気の新鮮空気が空調機(AHU:エアーハンドリングユニット)によって温風or冷風になる
 ↓
2 空調された空気は、送風機を経由してダクトでつながった天井の吹出口から出る
 ↓
3 床の吸込口から吸い込まれる
 ↓
4 一部は外気の新鮮空気と混ざり、残りは排気される
 ↓
5 1に戻って空調機で温風or冷風が生成される

という流れができるので、室内の空気は滞留とか逆流!?とかは起きにくいですね。


なお、床を二重床として吹出口を床 → 吸込口を天井とする置換方式のようなやり方もありますが・・・
製図試験的には、床レベルの処理がテマなので、天井から吹いて床で吸うのが、テッパンというか無難な方法。

また、空調する観点から言うと、事務所のような執務空間は、アトリエのような大空間とは少し違いますけど、吹出口・吸込口と空気の流れについての考え方は概ね一緒。

こんな感じで、学科の知識プラスアルファで、記述が書けるとオッケーです。

記述の問題のごく一部を紹介しただけですが、こんな具合です。

え、もう終わりかい?というか・・・
学科の知識を少し変化球にすると製図の記述で使える、のシリーズ、不定期ですがまたつづく・・・かも?

つづき

2 件のコメント:

  1. pad嬢 様
    昼休みに遊んでます。
    来週には?合物到着なのに、
    勉強する体制が整いません。
    ご指摘通り、自分との闘いの
    日々です。
    迷ったり、悩んだり、落ち込んだり
    日々が闘いです。
    製図も戦いなんですね~
    とりあえず、学科ですが、
    製図もPASSしないと
    一級建築士になれませんね(当たり前!)
    では、また、

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    1. kayaさん、お疲れさまです。

      試験まだ先だし、と思うとなかなかね。
      この時期あっと言う間に過ぎちゃうので。

      よい習慣が身に付くとよいですね。
      改変しつつ、楽しんで勉強できるように工夫してくださいませ!

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