2012-05-15

「必要」がつく保有水平耐力とつかない保有水平耐力。

はい。
去年2011年1月12日の「標準せん断力係数」。

私のサイトの中で、今でもオバケアクセス記事。笑
大人気のようです。
(アレ読んで、わかるのかなぁ・・・)


去年の合格物語主催×ゴマさん構造文章題の講習会に出席した際に、超感動した内容で。

  • 普段のCo=0.2以上
  • 軟弱地盤の木造と鉄骨のルート1は0.3以上
  • 要保有水平耐力の計算時は1.0以上

外力を大きくするんです

なるほどね、って思いました。



一昨日(2012年5月11日)に出席した同内容の講習会で、もうちょっと進んだ内容が理解。
建築基準法施行令第82条の3
必要保有水平耐力が、保有水平耐力を越えないことを確かめる。
(似たような感じでわかりづらいですねぇ、ほんと。英語だらけの施工用語よりマシですが・・・)



ま、ともかく。
ナニが、「必要」なのか。


1 地震がきました。

2 がたがたっと建物が揺れます。

3 建物を揺らす力が、地面から1階、2階・・・と伝わって、各階にぐわんぐわんとかかります。

4 その水平成分の力を、Qun=各階の必要保有水平力、として算出します。

(ゴマさんに質問したことがありますが、地震力のうち、鉛直成分は水平成分に比べてだいぶ小さいそうです。構造計算的には無視できる範囲、というようなお返事だった記憶・・・詳細失念。)


-----------------
この必要」保有水平耐力Qun
建物をゆらす地震力のうちの水平成分、ですよね。


きっとQuは、earthquakeのQuで、nはneed、necessary。
ま、違ってても、こう覚えとくと覚えやすい(私だけ)。

そんでもって。
その階の必要保有水平耐力Qun
=その階にかかる地震力の水平成分
=構造特性係数Ds×形状係数Fes×地震力によって生じる水平力Qud
最後の一文だけで、問題になってますからね。(12073)
----------------

5 このQun:建物に必要とされる保有水平耐力が、設計する建物の保有水平耐力Quよりも大きいことを確かめます。



まぁ、ここまでは令82条の3に、フツーに書いてあります。



さて。
この「必要」がつくやつと、つかないやつと。笑



似て否なるもの・・・
というか、全く別もの

先のように、「必要」がつく保有水平耐力は、地盤から各階へと伝わる地震力の水平成分。



じゃ、つかない、ただの保有水平耐力は?
材料強度によって、大臣が定める方法により算出(by令82条の3第2号)。


・・・。

はい。
設計してる建物の耐力の総和。総合耐力。

柱がどのくらい、耐力壁がどのくらい、筋交いがあるからどのくらい、って積み上げですね。

  • (各階ごと)Qu≧Qun。
  • (各階ごと)保有水平耐力≧「必要」保有水平耐力。
  • (各階ごと)設計してる建物の水平耐力の総和≧建物に必要とされる水平耐力(=地震の時に入力する力の水平成分)

言ってること、全部一緒なんですが。

ゴマさんは、もちょっと難しい(?)、違、構造設計家らしく、専門用語でご説明なさってました。
(聞き取り不可)




ともかく。
これだけ文章にすれば、「必要」がつくのとつかないのと。
もういいでしょ、私。笑


ためしに、必要保有水平耐力、として合格物語で検索して、ざっと問題を眺めるに。

ほうほう。
なるほどね、という感じでした。

石の上にも三年・・・

かかってますね(-_-)

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