2013-04-03

竣工した現場へ

先日行って参りました。
2年前まで勤めていた会社の現場へ。

実施までやって手放したので、監理は元上司と同僚の方がされてて、この4月にやっとこ完成。1年ぶりの訪問です。
いいとこ取り(?)のようで、申し訳ないような、なんというか変な感じでしたが。


設計の途中で311の震災があって、設計当初考えていたいろんな省エネ対策について、いきなりハナシがしやすくなったと、担当の方。

ただし、それでも予算がついたところとつかなかったところとあったようです。



下記、設備担当者にいろいろ相談させてもらって、とりつけたガラリ。
この記事のことです。笑


記事書いておいてよかった。
開口面積500×2200、開口率70%。

普通のガラリの開口率は30%とかがせいぜいなので、開口率70%とかなると、地下鉄の換気口とか?
雨水を吸い込まないように注意しないとで、ガラリ自体が結構複雑な断面になってます。

下記、変な形だし、高額だったはずです・・・汗
地下ピットを使って床下換気(というかクールチューブ)する予定だったので、こんなサイズ。

クールチューブって、給気口だけ用意して地下ピット全体の空気を吸うのかと思ってましたが、ちゃんと金物で箱をつくって、入り口から機械までセットしないとらしくて。
予算がなく、現在このガラリだけ開いてるそうです。

でも、給気口として、充分機能してそうですけどねー


あと、太陽光パネルは、架台用の基礎だけ用意されてて、パネルを買うお金が・・・とか言ってました(>_<)
雨水利用とかもやる予定でしたが、できたんでしょうか。聞き忘れました。

逆に、煙突効果を利用した、内外気圧差に反応して開閉するぱたぱた窓、は、とっついてましたね。

こんな感じ。

ライトシェルフもがっつり付いてました。笑

あと、一般の窓のサイドをスリット仕様にして、煙突効果を狙って給排気するとか言ってたのですが、普通のサッシでしたねー。
まぁでも、一番上の窓がぱたぱた言ってたんで、なくても大丈夫だったんじゃないでしょうか。


そのほか、詳細断面書いた通りに施工して頂いてるところと、施工の方がうまく処理してくださってるところと・・・

施主の方(地方自治体の担当者)と話したら、私のヘタッピな詳細図のせいで、雨どいの処理がうまくいかず、現場監督と相談して造った、おっしゃってたところもあり。
ご迷惑おかけして、反省しきりでした。

逆に、図面どおりに出来上がってて感動したのですが。そんなの当たり前かもしれませんが、すごいことです。

ということで、いろいろありーので、監理もやりたかったですー涙



元上司や元同僚の方も見学に来ていたので、いろいろ話したりして楽しい時間でした。ほとんど、よいとこどりですね。

ひとつの建物が建つまで、基本と実施で約2年半、施工で約1年半。かれこれ4年ごし。
振り返ってみれば長いようですが、当時は短い!短い!と思ってました。

むしろ建ってからのこれからが気になります。
大事に使って頂けると嬉しいです。

4 件のコメント:

  1. 縦ガラリなんですね。
    ワタクシだったら、やっぱり横かなぁ。
    雨水は少々は入る前提で、ガラリチャンバーの形状(下面に外部に向けて勾配をつける)とか、水抜管をつけるとか(ピット内なら釜場を設けるとか、雨水利用するなら沈砂槽まで持って行く)、対処方法はいろいろあるので。

    ちなみに、軒天から給気すると雨を吸い込まずに済みます。



    > いろいろありーので、監理もやりたかったですー涙

    設備をやってると、監理まで携わらせていただけることが少なくて。意匠屋さんによる「ノーチェック」で建っちゃうこともよくあります。
    やっぱり現場まで、最後まで、見たいですよね。

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    1. けろさん、お疲れさまです!

      そうなんですよねー
      今思えば、なんでこの位置?て感じですが。

      えとですねー
      お部屋自体が横長じゃないんです。
      うーん。
      ここは、横長にできない壁の隙間を狙ってなので・・・
      あと、雨水の槽までも、遠いんですよね・・・
      なので、これでよかったんじゃないかと思います。

      設備も最後まで見られるのは、稀なんですね。
      特に囲いの中に隠れてしまう設備とかは、最後まで見届けたい&修繕とかもやらせてもらえたらとか・・・
      いやー
      難しいですね。汗

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  2. 「縦ガラリ」というのは、形状が縦というのではなくて「ルーバーが縦方向についている」という意味で使っていました。誤解を招いておりました。
    横向きの方が、雨水は入りにくいはずなので。

    > 特に囲いの中に隠れてしまう設備とか

    天井内とか、PS内とか、ピット内とか……。
    結構「やりたい放題」の現場も。

    設備屋さんに頼まない「監理」の場合であっても、意匠屋さんの目線でも構わないので上記の部位は必ず見てみたほうが良いと思います。
    十数年後にならないと露わにならなかったりするトラブルを防ぐことができたりすると思うのです。

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    1. けろさん、お疲れさまです!

      そうゆう意味ですね。汗

      なんで縦ガラリにしたんだったか・・・
      縦を使ってみたかったのか、横ガラリで70%がなかったのか・・・
      忘れました・・・

      水が入りづらいのは、そうですよね、横ガラリの方が。

      > 天井内とか、PS内とか、ピット内とか・・・。
      > 結構「やりたい放題」の現場も。

      確かに。
      仰せの通りですね。
      今回の物件では、あえて天井材貼ってないところも結構あるので、まじまじと納まりを見ちゃいました。笑
      でも、壁の中とか、天井懐の中とかまでは見てないので・・・
      今後そのようにします!

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