この記事読んで思い出しました。
ちょっと振り返りの、だけど今週のハナシ。
1. 建築家によるリノベーションの走り
結論先に言うと、北イタリアに位置するヴェローナ、という街にあるカステルヴェッキオ。カルロ・スカルパというイタリアでも著名な建築家による、使われなくなった古城→美術館へのリノベーションの走り、「なんだそうです。」
へぇ?って思いませんか。
イタリアでも、建築家による修復再生(リノベーション)がまだなかった時期「だそうです。」
ネット検索ですが、城だったのは1300年代からで、このリノベーションが行われたのが1964年!
というと・・・?
世の中でも、リノベーションの「リ」の字もない時代・・・?
そう!
日本では、まさに前回の東京オリンピック開催年ですよ。
ちょうど高度成長期で、造れや造れ!の時代・・・
スクラップ&ビルドの最盛期に入ろうかという時期です。
ということで。
初出題の平成24年の時は、うわー知らんわー(白目・・・でした。
というか、既に出題されてたことすら、記憶にありません。
(注:私、一応、この年に受験して合格した)。
で。
海外作品の、絶頂覚えづらい事例ですが。
イタリアでも珍しかった、建築家によるリノベーションの走り、と。
そうゆうことだそうです。
2. 法政大学陣内秀信教授
えっと。それで。
なんで、ペンギンさんの記事読んで思い出したか。
なんだこのタイトル、ですけども。
友人の師匠が今度の3月で退官されるとのことで。
コレ、行ってきました(ミーハー)。
http://www.design.hosei.ac.jp/archi/?p=948
いや、だってね。
フジモリセンセーと陣内先生ですよ。
一応、某私大ナンチャッテ建築史研卒としては、行かずには居られまい。
いや、ほんと、心底面白かったっす。
この記事の内容から脱線しそうなので、あんまり書きませんが。
一応、知らない方もいらっしゃると思いますので・・・
藤森照信先生は、東大(建築)歴史研→東大教授→工学院教授→現東京たてもの園館長(路上観察学会派:単体建物)、です。
一方、陣内秀信法政大教授は、東大(建築)歴史研→ベネチア留学→法政大教授で、イタリアの建築、水辺の都市で有名な方(水族・空間人類学派:都市)です。
ある意味、イタリアの建築を実測しまくり日本に紹介した方、と言っても過言でないでしょう。
この藤森照信先生と陣内秀信先生、お二人とも東京大学の(建築)歴史研で、同世代なんですよね。
5歳くらい違うんですかね、たぶん。
お二人とも建築史の専門家ですが、分野が違いすぎて、そういえば学生時代は同じ大学だったのか!?という感じです。笑
大学同期→法政大学院にて博士課程をとった友人の指導教授だったので、思わず浮足だってハナシを聞きに。 (本人は、今月ベビちゃんが生まれる予定なので欠席。)
で。
陣内先生が東大生だったころの研究室の先生が、稲垣栄三教授。 この方のおハナシで、お二人ともさんざん盛り上がってらっしゃいました。笑
3. カステルヴェッキオ、カルロ・スカルパ、稲垣栄三教授
結論ながいですねーいや、単に。
陣内教授から、稲垣栄三教授の功績をたたえる一言があったわけです。
稲垣先生のご著書を読み返してみると、当時ちゃんとカステルヴェッキオを評価されてるんですよね。さらっと次の話題行っちゃいましたけど、念を押すようにおっしゃられてました。
建築家によるリノベーションの走りですから。
今ではリノベーションとかみんな言ってますけど、当時まだリノベーションなんて誰も知らなかったんですから。
ワタクシ、コレ、聞き逃しませんでしたYO!
はぁ!
だからか!
だから、やーーーっとリノベーションとか言い出した日本で、一級建築士として「知っとけよ」ネタとして出題されるのか。
まぁ、イタリアの建物のハナシなんか知らんわー
興味ないわー
という方も大勢いらっしゃるわけですけども・・・
稲垣先生→陣内先生という流れの中で、イタリアのリノベーション最新事例が半世紀以上前に紹介されていたものの...
リノベーションしなきゃな日本でようやくその社会的有用性?先見性?が日の目を見ることになったと。
(いや、知ってる人は知ってる。)
ワタクシ、陣内先生のこの一言を聞いて、あぁ、なるほど、そうゆうことかと思った次第でございます。(遅い
ほんとの結論は、というとですね。
一級建築士の出題のウラ事情なんか、どーーーでもよくて。
稲垣先生→陣内先生という流れの中で、イタリアのリノベーション最新事例が半世紀以上前に紹介されていたものの...
リノベーションしなきゃな日本でようやくその社会的有用性?先見性?が日の目を見ることになったと。
(いや、知ってる人は知ってる。)
ワタクシ、陣内先生のこの一言を聞いて、あぁ、なるほど、そうゆうことかと思った次第でございます。(遅い
4. 大事なのは、問題へのアプローチ
ま、ほんとの結論は、というとですね。
一級建築士の出題のウラ事情なんか、どーーーでもよくて。
「カステルヴェッキオは、荒廃していた古城を美術館にした」なんだけど。
ペンギンさんのブログから勝手に引用します・・・
http://blog.livedoor.jp/ura410/archives/53196008.html
特出すべきは,カステルヴェッキオ美術館について,全く知らない(見たことも,聞いたこともない)という受験生が得点できていた点です.その理由は,カステルヴェッキオ美術館のカステルという部分に着目できたからです(そこが解答アプローチの切り口であることを見抜けた).だそうです。
「市庁舎」を美術館に変更したという問題(平成24年)は、なんだかおかしいゾ!?と。
窮地に追いやられたとしても、んんん?これは???と。
あくまで、問われているのは知識の量ではなく、問題文への切り口ですよと。
来年受験しようと思ってらっしゃる方は・・・
10月28日(土)・29日(日)の学科検証会でそんなハナシをぜひ聞いてください(番宣)。
http://www.ura410.com/04_kousyukai/gakka/tokyo/h29/2017_1028.html
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追記です。
上記、いった感想は、こちら。
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追記です。
ヴェローナは、イタリアの北側。
ミラノとベネチアのちょうど中間に位置してます。
せっかくなので、Google mapで妄想の旅へどうぞ~
Meseo de Castelvecchio
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