2020-01-19

建築史・建築作品を学ぶ楽しさとは

範囲が広い一級建築士試験。
苦痛な科目、苦手な項目については、腰引けて遠ざかり気味。
そうは言っても、足切りに遭ってしまっては、どれだけ他の教科が得点できても合格できないし。。。汗


建築史・建築作品について、まーーーったく興味ない人に、知るとどれだけ楽しいか?が伝わるといいなーと思いつつですけども。


先に、近所で行けるところ、過去問ド定番な建物の見学に行こうよ!的な記事を書きましたが。
→ 建築史・建築作品対策が割と深刻・・・
もう少し、勉強法とか楽しさとかについて、ツッコんで書いてみようと思います。

1. 印象に残りやすい、効果的なネット検索の仕方とは

一つ、建物見学に行ったら、その応用です。
現地行く気で調べる。
ですかね。
  • グーグルの画像検索
  • グーグルマップ・ストリートビュー検索&旅行者のレビュー読む
  • youtube検索
  • 観光サイト検索
この辺り、建築検索のテッパンですねー
ストリートビューは、建物の内部や周辺の360度画像もありますしね。

現地行かずして、かなり近似な体験ができる。
便利になったもんですー



2. 忘れてはいけない、検索時の視点

しかし、検索する時に忘れてほしくないのが、コレ。
建築ギョーカイでは、「なぜこの建物が有名・重要なのか?」
教科書や参考書は、人が苦労してマトメタモノなのもあって、サラッと見てるだけではアタマに入りづらいんですよね。

まずは、自分が建築に関係ない地元の友達と連れ立って建物見学行ったとして、どんな風にその建物を説明するか?みたいな。
いつもの「人に説明しようとするとアタマに残りやすい」ってヤツです。
この建物、こんなとこが、超ヤバい!
必要なのは、なんで有名なん?なんで重要なん?どこが特徴なん?って目線です。
そうやって図面や建築の解説片手に、検索して、ポイントをまとめて、覚えてくのがよいかと。

この目線が抜けちゃうと、どんだけまとめても短期記憶にしかならなくて。
脳ミソが重要でないからって、サッサと忘れ去るので。
製図にも、実務にも応用できないし、もったいないっす。

やるなら
  • 建物名
  • 設計者
  • 場所(余裕があればグーグルマップ検索)
  • 建設された年代
  • 特徴、建築ギョーカイとして重要な理由(教科書+αでオッケ)
みたいな感じで、ざっとまとめていかれるとよいかなと。

試験終わったら、それが自分用の旅行ガイドになるでしょう、きっと。
楽しいですよ、合格してから出題された建物見に行くの。

うわー
これかー
○○時代の○○様式だー!
すごーい、ホンモノはこんなかっこよかったのかー!って、なりますから。笑



3. 試験対策として、建築史・建築作品をツメコム意義

ダメ出しのように、建築史・建築作品の勉強法について書きつづけてますが。

もーほんとキライ。
建築史とか、興味ないし。
誰が建てたとか、知らんでも一級建築士として生きていけるわ!

コレ、言い切れますか?
まぁ、実際のところ、別に有名な建築家目指すわけじゃないなら、建築の成り立ちとか、歴史とか、有名な建物とか…
全く知らんでも生きていけますけどね!笑


例えば、建築史・建築作品を、暗記で突破できたとしましょう。
そうすると、イザ製図!の時にヤバいんです。
なにが。
空間構成についての、語彙がない。
これに尽きる。

は?
空間構成ってなに?
学科で出てこないし。
なんなん?

ですよね。
「どうしてこの建物が、建築業界的に評価されるのか?」という視点で、建築史・建築作品をとらえることができない、とは。
すなわち、空間構成についても、バリエーションがないことにつながっちゃうんですよね。

バリエーション。
一つの主題を、さまざまに変化させること。
基本のカタチから少し変化したもの。変形。


例えばですよ。
普段、施工専門でお仕事してたとするじゃないですか?
どうやって工期内に建てるか?って、年がら年中考えてますよね?
どうやったら納まり失敗するのか、成功するのか?
考えてますよね?


同様に。
学科のあとの製図では、「空間構成」について、とにかく必死で考えなくてはいけなくて。

どうゆう空間構成がよいものなのか?
ダメな空間構成ってどうゆうのなのか?という、自分の中の指針や実例の体験なくして、課題が解けるわけがない、ということになっちゃうんです…。

手っ取り早く言って、建築史・建築作品を学ぶとは、他事例から学び、かつ、自分が直面してる建築計画に応用できる力が磨かれるというか。



ということで、
これまでに人類が建てた建物の中で、建築ギョーカイ的にヨシ!とされるもの・・・
すなわち、建築史・建築作品の写真や図面からその「建物の特徴を、調べて、読みとる力」を学科勉強時代に培っていれば、製図でも図面を見るときに応用できる、ということなんですよね。


同じ図面を見ても、みるところが違ってくるはずです。

建築史・建築作品で対象となる建物は、全世界で建ってる建物のごくごく一部でしかなく、それ全部を覚えるのはとても苦労するわけですが。
  • ある時代は、こうゆう様式や配置計画が流行った。
  • ある地域では、地場産のこうゆう材料で、こう建てるのが伝統的によしとされ、また合理的であった。
  • ある建築家は、既存の概念を破り、新たな空間構成・使い勝手を創り、新しい生活様式として発表した。
  • このリノベーションは、使われなくなった古い建物に新たな機能を加え、再び人気のある建物となった。
  • ある都市計画は、こうゆう方法で、生活の豊かさと労働の効率化を考えた。

こんな具合です。
結局は、人が生活すること、住まうこと、働くこと、娯楽すること。。。
生きることすべてが反映されて、「建物」というハコになってるわけで。

どうしてこうなった?がわかると、製図課題を考えるときにも、今仕事で関わっている建物にも、その目線・視点が生きてくると思うのです。


他にも、意義ってたくさんあるとは思うのですが、私が考える建築史・建築作品を学ぶ楽しさって、この辺にあると思っています。

あ、この建物は、こんな課題・条件を克服して設計されたんだな!とか、こんな新しい技術で建てられたんだ!ほんとすごい!って、なることのおもしろさよ。

独断と偏見で申し訳ないw
んですが、
まぁ、実際は、一つ一つの建物について、歴史的背景から、生活様式から、全部調べるにはとても時間足りないので、特徴をまとめるにとどめて、試験終わったら実際訪ねてみると一番よいかと思います。



4. オススメの解説サイト 

最後に。
以下も、ざっと見ると、アタマ入りやすいかと。

ペンギンさんのブログ → 日本建築史
合格物語のこの解説 → 日本一分かりやすい西洋建築史講座
TAC井澤センセの比較暗記法 → 井澤式 建築士試験 比較暗記法 目次 (計画、環境・設備)


建物見学行きたいかたは、ツイッターにてお声おかけください。
東京周辺であれば、ご案内いたします。

4 件のコメント:

  1. 相変わらず、説得力ありますー!
    「まさに!」に一言です!!

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    1. あーさん、コメントありがとうございます!
      「まさに!」でしたか!
      嬉しいです。

      というか、私自身が、実際に建物見学に行ったやつこそ、むしろ出題されると迷って間違えてました!
      「まさに!」、「一級建築士としての視点」が一切足りてないパターンなんですよね。
      全部、かつての自分に足りなかったこと、という意味では、説得力あるというか、単なる経験談というか・・・汗

      暗記で突破したので、なんつーか、この記事は自分への戒めとしての記事でもあるんですよ。

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  2. こんにちは。
    何故その知識を学ぶ必要があるのか、を最近よく考えていまして、建築作品がずっと苦手でしたが、この記事を読んでとても納得できました。
    「なんで●●?」のくだりを真似して、もっかい勉強していこうと思います。笑

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    1. 枢さん、コメントありがとうございます!
      そっかー、苦手だったんですね!笑
      逆に、私は設備の知識が中途半端なので、少しずつ勉強始めてます。
      お互いに教えあっこしながら、向上してけるといいですよね!
      ウラ指導で勉強してよかったなーと、つくづく思います。

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