お、と思った内容。
資格OTAママ日記、のこんな記事。(勝手に引用ごめんなさい。。。)
http://momoco05270506.hatenablog.com/entry/2018/04/04/231235
タイムリーだったので、久しぶりに、ニホンゴエイゴの勉強。
1 一級建築士試験での出題傾向
私が覚えている「プラスティシティー」は、これ。合格物語から引用します。
施工 20245
プラスティシティーとは,容易に型枠に詰めることができ,型枠を取り去るとゆっくり形を変えるが,崩れたり,材料が分離することのないようなフレッシュコンクリートの性質のことである.
いや、施工ですよ。
泣きたい(当然、全部忘れてます。)
『フレッシュコンクリートの性質。』
左様ですか・・・
ここで思い出すのが、絶頂分かりづらい、コレ。
『ワーカビリティーとプラスティシティーの違い』問題。
受験生あるあるではなかろうか!?
ちなみに、合格物語でそれぞれ検索してみたら。
ワーカビリティー(workability) 18件
プラスティシティー(plasticity) 1件
えぇ。
全然別物なんですけど、どちらも施工のコンクリートのところでやるから分かりづらいんですねねねね。。。
2 英、英のネット辞書で調べた
はい。調べました。
いや、実際のエイゴではどう使われているのか、気になったので。
plasticity 「可塑性:物質の性質を表す言葉で、ある一定の力を加えた時に、変形を続けること。もとの形には戻らない」(←リンク先の超ざっくり意訳)
比較として、
elasticity 「弾性:ある一定の力を加えた時に、変形するけど、その力を外すともとの形に戻る」
ほうほう、なにか見えてきたぞ・・・?って感じしません?
完全にニホンゴエイゴになってますが、プラスチック(樹脂)。
原語のエイゴでは、plastic。
いわゆるニホンゴでお馴染みのプラスチックの意味の他に、物質の性質を現す「可塑性、塑性体」という意味があるようですね。
plastic action 塑性作用
こんな使い方をするようですが・・・
いやはや、
この意味を知らなかったら、プラスチック作用?なに???どんな作用?って感じですね。汗
知らなかったわー(知らなすぎ
3 せっかくなので、もうちょっと調べた・・・
えぇ、ちょっと気になったもので。どういった時に使うのか、調べてみました。(←興味が止まらない
そりゃ、弾性と塑性と言った場合の「塑性」が「plastic」ならば。
あれですよ。
応力ひずみ曲線ですよ。
物質の性質を現すなら、きっと・・・
https://www.quora.com/Why-the-lower-yield-point-stress-value-of-mild-steel-is-consider-as-a-strength-of-material-instead-of-upper-yield-point-stress
いや、この質問自体も面白いのですが、本題からそれるので・・・
見ていただきたいのは、見慣れた「軟鋼の応力ひずみ曲線」の挿絵。
要旨をまとめるとですね。
いわゆる応力ひずみ曲線の。
弾性域 elastic zone :力を加えていって、弾性限界まで(上記挿絵のA)
塑性域 plastic zone :弾性限界点以降、力を引き続き加えていって上下降伏点(挿絵C,
C')、引張り強さ(挿絵D)を経て、破断するまで
ついでに。
弾性限界 elastic limit
比例限界 proportionally limit
降伏点 yield ←σy の「y」 おー
来ました。
やはり。
ここで注目したいのが、引張り強さ(挿絵D)。
Maximum or ultimate :最大 または 極限
ほうほう、ですね。
これですね。
構造でやる崩壊荷重Puの「u」、いわゆるultimateの由来。
4 つたない知識をつなげる努力
えーと。力学でやるところの崩壊荷重の計算は、引張り強さのことなのか?破断応力のことなのか?とか、構造あほ脳が悩むわけですよ。
(超大事なところが記憶からバッサリ抜けてるので、何度も調べないといけないダメパターンの典型)
しかしだ。
こんな構造あほ脳にも救世主はいました。
ほんとは、構造計算規準・同解説書とかを引用するとよいのでしょうが(手元にない)。
名古屋大学に、シラバスをネットに公開している構造の先生がいらっしゃって、貴重な資料読みました。
http://zhang.aistructure.net/doc/StructuralMechanics/StructuralMechanics9.pdf
P78~辺りを要約すると。
(鋼鉄のような単一材料の崩壊荷重と違って)力学の門型ラーメンの崩壊荷重を求めるには、いくつか仮定が必要。
↓
実際の建物は、応力がかかると複雑な内部応力の流れがあるけれども、単純な形に置き換えて考える。
↓
それが、ある一定の応力になったら、ひずみが一定になる「完全塑性モデル」で、ひずみが一定になる応力を降伏応力σyと呼ぶ。
あん。
仮定に基づいてモデル化するわけですね。
そんでもって、この辺りのハナシは、構造の方でもややこしいようです。。。
過去、自分でも記事書いてました。
暇な方向け こちら
4 まとめ
ということで。ハナシが反れすぎたので、もとに戻しまして・・・笑
プラスティシティー。
エイゴでplasticityと書いて、物質の性質を現す「可塑性」のこと。
コンクリートで言うと、材料である「水、セメント、骨材、砂利」なんかを混ぜた直後のフレッシュコンクリートのような状態を現すんですね。(←施工20245問題文の通り
パッと思いつくのでも、固まる前のガラスとか、もちろんプラスチック(樹脂)とか、泥とかも、この状態になりますね。
一方で、
構造分野で出てくる場合は、Mp。
ザッツ、全塑性モーメントの「p」。
このハナシ、施工分野かと思いきや、
はるばる、材料力学や構造の知識のひっくり返しになりました。
めでたし!
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