2016-07-29

あと数点に泣いている人のために その3

その2からつづきます。

私が、今、「毎年」数点に泣いている人に伝えたいこと。


もう少し、じっくり、ひとつひとつ理解していくことを目標としませんか?

本試験の検証はもう終わられましたか?

リアルタイム採点予想システム2016で、50%の人が正解できている問題をいくつ落としているか知らないまま、また今年も走りだしますか?

今年も、体力に任せて、7月だけ不眠不休で追い込みますか?

今年も、合格物語を3巡やって、模試を受けて、それでやった気になりますか?

やってもやっても、すぐに忘れてしまうのに、細切れ時間でなんとかなりそうですか?

一級建築士に必要な知識との差は、ほんとにそれで埋まりますか?


1.本試験の解答を作ってみる

これまで出た講習会や合格物語なんかの資料を片手に、自分用に本試験の解答集を作られてはいかがでしょうか。

答えは速報が出てますからね。
解説を自分で書いてみると、自分がわかっているのかわかっていないのかが、よくわかります。

合格物語に類似問題があるから、いけるかなと思いましたけど。
やってみようと思った年、私はほとんどできなくて、さすがにガッックリ。
これじゃ無理だよねと。


2.間違えた項目ごと、まとめなおしてみる

検証とはいえ、あー間違っちゃった、で終わりにしては、ほんとにもったいない。
その周辺知識も含めて、ひとつひとつ再構築することを真面目にやってみませんか。
だって、この先ずっと間違ったまま、また来年も再来年も悔し涙を流すのも、ほとほとツラいじゃないですか。

問題見て解答みて、あってたまちがってた、ってやってたうちは合格できなかったです。

教わったことも、教科書に書いてあることも、なんとなくわかったようなことも。
ひとつひとつ自分の手で、まとめなおさないとだめだなと。
体が覚えてくれなきゃ、すぐ忘れちゃうんだなと。


3.今は知識を深める時期

本試験が終わった今、こんな時間がたっぷりある時なのに
表面的な知識を、より深めていくいい機会なのに。

あと数点の人が、もっと理解を深めようする場合、年度別にやるのは向きません。

年度別にやるのは、全体を忘れないため&俯瞰したい場合にやると効果的。
が、一方で、個々の問題は、さらっと飛ばしてしまうデメリットがあります。
それでは、この時期もったいない。


もし、あと数点を「何度も」経験しているのであれば、あなたが思っているよりも壁は数段高い

何度も言いますが、この試験、付け焼刃では合格できません

実務で、普段から一級建築士と一緒に経験値を積んでる方は、全体量を俯瞰して、流していくだけでも合格できるでしょう。
普段、先輩の背中を見ながら戦っていればこそ、です。

あなたが20代の駆け出しであれば、詰め込み記憶と付け焼刃でもいけるでしょう。
学生だったころの勉強ペースを思い出せるし、試験慣れしているし、体力も記憶力も優れているから。


でも。
あなたがそうでないのであれば、あきらめてこつこつ一からやるしかありません
人の命・財産を預かる仕事だから、試験なんだし付け焼刃でなんとかしようというような人は一級建築士に要らないのです。

災害が多発する近年、建築基準法を守っていればよいという資格ではなくなってきました。
責任もって、建物が建てられますか?


4.苦手なところをなるべく減らす

5科目全部満点とらなくていいのだから。
苦手意識をもってる科目、足を引っ張る科目を、少しでも減らしていきましょう。

足を引っ張らない程度であれば、足切り点でもいいのです。
他の科目でその分挽回すればいいだけのこと。



大丈夫ですよ。
飽きずに、懲りずに、地道に階段を上ればいいのだから。
遠回りのようでいて、気が付いたらいつの間にか、きちんと体が階段の楽な上り方を見つけられるようになるから。


学科とくに法規に関しては、積み重ねでしかなく。、
基礎のない人は、どんなに合格物語を回そうとも、合格への道は険しいと言わざるを得ない。


耳タコだけど。
目指すのは、他の受験生の半分以上の人が正解できる、超基礎問題(過去問)を落とさない
それだけです。

10月の学科検証会までを一つの区切りとして。
今から、ひとつ、ひとつ、丁寧に知識を深めることに集中してください。

これでおしまい。
私も、また勉強をつづけます。

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