福島第一原発の事故が起こるまで、私も「オール電化」がいいと思ってました。
深夜の電気が安いのも、なぜだか知りませんでした。
はい。
今日、建築力育成セミナー(省エネ申請対応)行ってきました。
(バリフリ法第14条の申請義務と混同してたのはナイショ・・・先ほど気が付きました。テヘッ)
普段、2,000㎡以上の新築物件を担当しています。
=「省エネ法」では、すでに確認申請時に届出必須。
=CASBEEも併せて提出必須
すなわち。
計画の初期段階で省エネ法意識してないと、マッタクオハナシニナラナイ状態。
温熱環境シミュレーションをしたうえで、設計に入るのが通常です。
ですが。
建物の規模が大きくなると、この手の書類は、設備一級建築士の土壇場・・・
意匠は、オモテ紙を書くだけで、あとは機械と電気の担当者に記入をお願いするだけ。
じゃー
なんでわざわざ住宅の省エネ法セミナー行く?
ですけども。
はい。
興味があって行って参りました。
2011年の福島第一原発事故以来、危機を感じて個人的に調べていた経緯があります。
あれからもうすぐ5年経ちますね・・・
一級建築士に合格するまでは、我慢していたのですが。
合格した2012年には、試験勉強から解放された最初のとっかかりとして図書館に入り浸って省エネ・再生エネルギー関係の本を読み漁りました。
参考図書
- 図解 エコハウス (エクスナレッジムック)
- 世界基準の「いい家」を建てる
- 未来の住宅
- 最高の断熱・エコ住宅をつくる方法 カラー最新版
- プロとして恥をかかないためのゼロエネルギー住宅のつくり方 (エクスナレッジムック)
- エアコンのいらない家
- エコハウスのウソ 増補改訂版
まぁ、半分は一般ユーザー向けではありますが。
日本のエネルギー政策ってどうなの?とかだと、なんだか内容がやたら難しくなりそうだったので。
立ち位置として、日本の建築って省エネ的にどうなの!?という視点から読んだわけです。
私自身、環境設備の科目はあまり得意でなかったのですが。
当時の指標熱損失係数Q値を理解したら、格段に環境設備、ひいては熱エネルギーの勉強がむちゃくちゃ面白くなった、という経緯ありまして。
しかも。
大学の恩師のお一人が、熱エネルギー環境の権威。
もうお一人が、日本で初めて住宅一棟をCO2換算した人。
そのお二方の授業を受けていた私としては、影響されないわけにいかない(正しくは、きちんと勉強しなおさないといけないでしたが)。
というわけで、上記の本を読んだ感想。
げぇぇぇーーー
日本の住宅って、世界的に見ても超、超やばくない?
住まいは夏を旨とすべし(by鴨長明、方丈記より)、とか言ってる場合じゃないっしょー
でした。
なんだそりゃ。
いやー
上記の本たちの一冊でも読んでいただければ、わかる。
どの本にもそう書いてある。
日本の住宅は、エネルギーダダ漏れ!
特に、日本の場合は、給湯=お風呂のお湯を毎日はる、という世界にも稀にみるお風呂好き文化があってですね・・・
毎晩、毎晩、お湯という超貴重な熱エネルギーを、ざーざーざーざー捨ててるわけですよ。
ありえなーい!
話が、いつもながら長いんですが。
以上が、本日の講習会の参加モチベーション。
実務では、今後もほぼかかわることのない省エネ計算ですが。
住宅の届出が必須になるとどうなるのか、現時点での実情を知りたかったわけで。
いやはやー
これは、ほんとに、国土交通省や経済産業省からやらされてる感で対応すると、えらいこっちゃ、ですね。
そうゆう方向からだと、もう、ただの、猛烈にめんどくさい書類の応酬!の極み。
ちがう!
ちがーう!
そっちじゃなーい!
福島第一原発の現状を正視するのであれば・・・
このままでいいの?
社会の一員として、やれることがあるよね?という話なんですよ。
電気料金が多少上下するとかいうレベルの話じゃなくて、です。
脱原発国ドイツなんかの基準よりかなり低いところにいるというのも、一冊でも本を読めばわかります。
もう、新築で単一ガラスを使用するなんて、石油原産国でもない日本では犯罪にしてもいいくらいです。
細かくは、もっと感想があるのですが、長くなるのでいったんここで。
今日は、ほんとに参加してよかったです。
つづく
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