2015-01-19

今年も酷似=王道プラン-H26年東京ユープラ検証会

人生初のインフルエンザ、ということで先週は撃沈しておりました。
人様にうつしてはいけないので、ユープラも日曜日のみ参加。

事前に声かけてただけあって、学科受験生がちらほらでしたね!

学科受験生で、参加された方へ。
一昨日・昨日で、製図試験の熾烈な戦いを目の当たりにされて、びびったことでしょう。
今は、製図に関して右も左もわからなくてよいです。
資料整理したら、アタマ切り替えて学科の勉強を。




さて。
まずは、去年の感想 → H25年組(2013年)による多数派とは?-東京ユープラ検証会より

はい。
今年も発表されたKさん、Sさんお二人のプランは、ほぼ同じでした。

図書館課題の時のみろくさんとカエルさん、エントランス・サブエントランスもコアも全部一緒。
セミナーハウス課題のNaraさんとTさんも、もう、コレ同じプランでしょ!くらいな勢いの似方だった。


今年のお二人も、空間構成的にはほぼ同じプラン。

アプローチをはさんで、エントランスホールに吹き抜け
階段コア、利用者ゾーンと管理ゾーンの関係、
二階もほぼ同じで、温浴部門・レストラン・多目的室。


こうも3年つづくと、ナットクするものがありました。
全員が、今年youtubeでも公開された鈴木式(みろく式)メソッドを採用しての合格。



というわけで、王道プランについての5つのtips。

1 試験中の思考回路が同じだから、図面が似る

昨日終わってからの懇親会で、講師のおうじさんいわく。
「エスキスを鈴木式に定型化するイミがあって、どんな課題でも同じやり方で同じように解けるということが大事」

結局、コレが3年つづいて実践→実証されたということですね。


いや、別に、プランが似ることが大事なわけではなく。
本試験の課題文を読んで、6時間半で、同じやり方で、同じところで似たような判断をして、その結果プランが似る、ということです。


・課題文には◇◇としか書いてないから、そのまま判断した。
・過去の標準解答例が△△となっていたので、そこはそれでいいと割り切った。

こういった会話が、ペンギンさんとの間でぽんぽん交わされてましたね。

ウラ指導が目指してることが形になってるなーと。


2 鈴木式を習得するまでに、自分なりの相当な試行錯誤がある

この鈴木式、見てるだけだと簡単そうだけど、習得するのにかなり時間がかかる・・・

私は、みろくさん(鈴木さん)と一緒に受験しましたが、習得できませんでした。
が、
同期のカエルさんは、見事に制覇して同じ思考回路でもって同じようなプランで合格。


セミナーハウス課題のNaraさんTさんも、習得にかなり時間かかったと。
ブレイクスルーが来たのが、9月入ってからとか一発逆転模試受けてからだったとおっしゃってましたね。

今年のお二人は、いつごろブレイクスルー来たと言ってたかしら、やはり遅かったと思います。
みろくさんとNaraさんお二人のバックアップの甲斐もあって、合格までたどりつけたのではと思いますが、自分のものとなるまでやはり相当な葛藤があったかと。

そこを見事に克服しての、本番だったようです。
去年までのお二人のプランを知ってるだけに、その努力に涙です。


3 プランニング上、自分の判断はどうもズレているらしい

ユープラが終わってから、Sさんとお疲れ様のおしゃべりをしましたが。
みんなが当たり前」と思ってることが、自分はそう思ってなくて、なぜそうゆう考えなのかナットクするまで聞いたし、教えてもらった。

これに尽きるなと。
多数派、とか、そういった言葉で片付けるのもアレですが。

同じ課題文を読んで、自分だけ違うプランになった時こそ、学び甲斐があるのかなと。


4 空間の優先順位づけ、理由づけがはっきりしている

プランというか空間構成が支離滅裂になる方の大きな特徴として、八方美人になりたがる傾向にある、と思ってます。

今年の場合は、敷地条件から言って、北側、特に北西の角が、建物としてイチバンにぎやかさを演出できる王様ゾーンでした。
それから、渓流が眺められる二階の南側。


じゃ、それ以外の場所はどうゆう扱いだったらよいのか。
建物のオモテ側とウラ側を理解して、どちらに顔をつくるべきか、きちんと理解してる。

「二階南側に眺望を求められている部屋を配置したので、1階の南側は、管理ゾーンでべったりつぶれても気にしなかった。」

これです。

一般的には、南側は、1階も2階も日当たりがよくて条件のよい場所。
そこがべったり管理ゾーンであることにガマンがならない人は、プランが中途半端になってしまう。
あっちにもこっちにも、いい顔したい。

普段、設計をナリワイにされてる方の方が、どの方向も条件がよくて、どこに管理ゾーンを置くか迷ったのではないかと思います。
がしかし、
優先順位の見えないプランは、空間構成に優劣つけた時に勝てない気がしました。

5 記述でも逃げ切る

今年は記述の量が多くて、ここで時間をとらせて、と試験モトも狙ったのでは?というくらい。


Kさんの合格体験発表の後、私がしたかった質問を別な方がされました。

質問「温浴施設と温浴施設用の設備機械室が相当離れているが、ここはどう考えたのか」

Kさん「プランニングの途中で気付いていたがあきらめた。記述でその位置について書かされることもわかっていたので、距離については触れないようにした。」


記述に出題されたことは、最優先でプランニングする。
記述に書きやすいようにプランニングする

こんなことをモットーとしていた私にとっては、めちゃくちゃ書きづらそうな位置に配置してるなーと、にやにやしながらオハナシを伺っていましたが。


やはりご本人も、距離については百も承知
そこは、うまく乗り切ってました。

こうゆう、多少のことではメゲナイバイタリティーも大事です。



こんなことを思う、平成26年東京ユープラ検証会でした。

改めて、合格された皆さん、おめでとうございます。
一級建築士として、一緒に切磋琢磨していきましょう!



そして、去年製図でザンネンだったけど、ユープラに参加された皆さん。
参加されて、今年やるべき方向性が見えましたでしょうか。

事務局にもわからないことはどんどん質問されて、エスキス手順の確認とかからスタートされてはどうでしょう。

陰ながら、勝手に応援しております。

2 件のコメント:

  1. おはようございます ピパーチです

    やはり 一番大事なのは
    空間構成ですよね^^;
    10月の試験のユープラ見てると
    要求室を落としても、
    記入するべきものを忘れても
    利用者にとって使いやすいプランを
    作ったプランは合格していて

    描き込むよう指示がある内容を
    押さえていても
    利用者空間が小さければ
    ランク2でした。。。

    条件を全て満たせば合格、
    という今までの状況は
    変わったように思います
    なので 沖縄試験では
    より 利用者空間が快適な空間に
    なるように
    攻めました

    それが 試験元にどう取られるか
    心配ではありますが^^;

    26年度からの合格基準は
    今までのものから
    大きく舵を切ったように
    思えるので
    沖縄の標準解答例が
    楽しみです

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    1. ピパーチさん、お疲れさまです。

      今年大きく舵をきったか?と言われると、そこまでかなぁとか思いますが。
      例年よりは皆さん完成度が高かったようなので、その部分では評価軸の細部が変わってるとは思いますが、基本的なところはそう変わりない気がします。

      まぁ、でもピパーチさんがそう思われるならそうなのかもしれませんね。

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