2018-01-04

今の時期だからできる学科と製図をボーダレスに勉強する方法-バリアフリーの例

スミマセン・・・
昨日書いた記事にウラ指導の講習会案内を載せたのですが。
ガッツリ、タイトル間違えました。

今週末の1/7(日)、8(月・祝)にやる講習会は、学科本試験の検証講習会です。
『上手な解き方ワークショップ』と間違えてましたので、記事を訂正するとともにお詫び申し上げますm(_ _)m

日時等は、改めてウラ指導サイトにてご確認ください。


・・・。
さて。
学科の検証講習会目前にしつつ、H29年のものはまだ法規しか解いていなかったので・・・(え。
今日大急ぎで計画を解いてみました。

計画 14点/20点。

おおお。
噂のバリアフリー(ウワサしてるの私だけ)。

製図の、要求室の多機能トイレの欄に「オストメイト」の文字や、記述にて車椅子使用者用客室の室内のバリアフリー対策について出題があってびっくりでしたが・・・

計画でも、オストメイトについての出題が2選択肢(初出題、29091、29092)。
法規で、2000㎡の旅館についての出題が1選択肢(29264)。

やはり、学科で「前フリ」があったんですね・・・
なるほど。



1 バリフリに配慮した建築設計基準(国土交通省)


改めて、計画で出題があった「高齢者、障碍者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」を見てみました。
国土交通省のバリアフリーについてのトップページ
 ↓
右側のサイドメニュー「各種ガイドライン」以下に、「高齢者、障碍者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」のリンクが出ています。
最新版は平成28年ですね。
ちょいちょい改正されるので、国土交通省のホームページのどこに掲載されているかを覚えておいて、その都度最新版を確認するとよいと思います。

私自身、ここ4年くらい、「バリフリ旅客施設・車両編」を参照するか、
建築物を担当したとして「特定建築物」でも「特別特定建築物」でもなかったので・・・
「建築物の」バリアフリー基準にうとくなってました・・・(コラ



2 H29年製図課題「リゾートホテル」

そうゆう意味で、H29年の製図課題。

指定面積も2000㎡を超えていますので、課題文にも「特別特定建築物に該当し、移動円滑化基準を満たすものとする」という記載ありです。
課題文で、バリフリについてこんな記載あったのは、H29年が初めて?では?と思いますが、どうでしょう・・・?
教えて、satoさんー(名指し

まぁ、いずれにしても、製図試験の場合初出題の内容は、受験生全員がびびってまともに書けないので、テキトーに?言葉尻を濁して切り抜ける他ないわけですが・・・(爆

ここで、学科を受験されている方は・・・
パッと・・・

バリフリ法・・・
特別特定建築物・・・
移動円滑化基準・・・
法14条?
・・・だっけ?
と出てくるようになると、法規の勉強の甲斐がありますね?



3 学科・製図ボーダレス勉強法のススメ

『法規』でまず、どんな用途の建物で、どの程度の規模に義務化されているか、バリフリ法の申請の流れと移動円滑化基準基準の掲載箇所(令10条以降~)を把握。
 ↓
『計画』で、「移動円滑化基準」の細かい内容を、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を見ながら、過去に出題されているところだけでも追いかける。
 ↓
『製図』の出題内容を読み、上記基準を確認しながら、具体的にどのように記述したらよさそうか考える(アウトプット)。

ここで大事なのは、数値・寸法を丸暗記しようとすること・・・
ではなく・・・

  • なぜそうゆう数値にした方がいいのか
  • バリフリ基準は、具体的に、「どういったバリア」に対して「どう対処していこうとしているのか」。


こういった、バリフリの理念を理解すると忘れにくいです。
こんな風に、例えばバリアフリーについて一貫した勉強をすると、アタマに定着しやすいかなーと思います。


ちなみに、私、↓こちらのPDFを読んで、学科・製図の課題文と比べて、あーーーなるほどねと思いました。

「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準 (平成28年度)」(改正概要)

どうでしょう?
このPDF、製図試験前に読んでいた方いらしたら「ビンゴ!」ですね。

1ページ目の「主要改正事項」を引用します。
  1. ホテル客室のバリアフリー化の促進
  2. トイレのバリアフリー化の促進

これまで書いてきたこと、まんまですね~
1については、2ページ目にホテル客室の事例が出ていますので、↓このまま製図の記述に書いておけば、カンペキです。笑
  • 客室の出入口の幅は80センチ以上、段差を設けない。
  • 浴室・便所の出入口は80センチ以上、段差を設けない。
  • 浴室・便所には、手すりを設置する。
  • 通路幅100センチ以上。
  • ベッド周りに、車いす回転スペースを確保する。

段差はとにかくダメなんですね。
視覚障害者には2センチまでの段差(白杖が反応できる凹凸)と言われていますが・・・
車いす利用者の利便とのせめぎあい・・・
これこそが、すべてのバリアーに対してフリーであろうとすることの難しさかと・・・

2には、オストメイト設備について、記載されています。

  • オストメイトとはなんじゃらほい。
  • 乳幼児連れと車いす利用者と、オストメイトの方と。具体的にどんな風に設計した方がいいのか。

これまで、「多機能トイレ」として一括で設置されていましたが、方針が変わっています。
計画の問題の内容と一緒に、改正の理由も含めて覚えてしまいましょう。



4 出題者の意図?

国土交通省としても、客室とトイレのバリアフリー促進ついては、オリンピックも近いし、少子高齢化はますます進むし、とにかく即急に対応したいという姿勢が見えますね。
もはや時事問題に近い感じではありますが・・・
H29年の学科・製図試験を通して、バリアフリーに関しての出題意図が、なんとなく理解できましたでしょうか?

高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準

ちゃんと目を通しておいてよ、来年以降も出すかもよ?っていう声・・・?
聞こえませんか・・・?
えッ・・・?



5 ボーダレス勉強法と、深堀りの違い

よく、受験生のブログを拝見していると、
「深堀りしすぎないように、サラッとやる」と書かれていることがありますが・・・

こうゆう風に、一つのテーマについて突っ込んで勉強することは、「深堀り」とは言いませーん。
きちんと、数値が生まれた理念や原理原則、背景なんかを含めて覚える。

2巡目以降で、ぜひ、理解をどんどーん深めていって、その数を一つでも多く増やしていってください。
アウトプットが、180度変わってくると思います。

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